歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用
アンカースクリュー

Anchor Screw

歯科矯正用アンカースクリューとは

歯科矯正用アンカースクリューとは

歯科矯正用アンカースクリューは、矯正治療をより正確に、効率的に進めるために用いられる小型の医療用ネジです。

数ミリの小さな医療用ネジ

数ミリの小さな医療用ネジ

この小さなネジのサイズは、直径約1.2~2mm、長さ6~10mm程度です。 顎の骨に一時的に埋め込み、歯を移動させるための「固定源」として使用します。

電動トルクドライバー(画像右)を使って、適正なスピードでアンカースクリューを埋入し、安定的な初期固定につなげます。

特定の歯だけを移動させる

歯列矯正で歯を移動させる際、ワイヤーを通して、動かしたい方向に力を加えますが、そのためには「支点」が必要です。
アンカースクリューは人工的な支点となり、ワイヤーやゴムを取り付けることで、特定の歯だけに正確に歯に力を加えることができます。

診察中に埋入できる

「歯茎(顎の骨)に埋め込む」と聞くと大掛かりで、少し怖いイメージを持たれるかもしれませんが、アンカースクリュー埋入にかかる時間は、麻酔の時間を含めても30分以内です。 もちろん入院も不要で、そのままお帰りいただけます。

埋め込む痛み・出血は
ほとんどない

アンカースクリューを埋め込むときには局所麻酔を使用するため痛みは感じません。歯茎を切開しないので、出血はほとんどありません
麻酔が切れた後に軽い違和感や鈍い痛みを感じることがありますが、通常1~2日で治まります。また念のため鎮痛薬を処方します

治療が終わったら
すみやかに抜去

歯科矯正用アンカースクリューは目的の歯の移動が完了した時点で、すみやかに抜去します。 抜去時は麻酔などは使用せず、ほとんど痛みはありません。 ケースによっては治療完了後に抜去する場合もあります。

歯科矯正用アンカースクリューのメリット

より精密な治療が可能

より精密な治療が可能

アンカースクリューを用いることで、目的の歯だけを、狙った場所と角度で正確に動かせます。 そのためアンカースクリューなしの場合と比べて、より精密な矯正治療が可能です。

難症例にも対応できる

難症例にも対応できる

これまで困難とされてきた奥歯の方向へ歯を動かす場合や、歯列のずれが大きく複雑な歯の移動が必要な場合でも、アンカースクリューを使うことで治療を精密に進めることができます。

周囲の歯に負担をかけない

従来の矯正治療では「他の歯」を固定源にしていましたが、動かす必要のない歯まで移動してしまうというデメリットがありました。
歯科矯正用アンカースクリューを使用することで、健康な歯に負担をかけません。

従来に比べて治療時間を短縮できる

効率よく歯を動かせるので、従来に比べて時間的なロスを減らせます。 そのため治療期間が短縮しやすい傾向があります。

歯科矯正用アンカースクリューのデメリット

最初は違和感や痛みがある

埋め込んだ後、2、3日は違和感を感じる場合がありますが、時間の経過とともに慣れていかれる方がほとんどです。

脱落の可能性がある

まれにアンカースクリューがぐらついたり、脱落したりするケースがあります。 その場合は再度埋入します。

適応が限られる

骨の厚みや密度が十分でない場合、重度の歯周病の方などは埋入できないケースがあります。

歯のインプラントと
アンカースクリューの違い

歯を失った後、顎の骨にインプラント体を埋入し、上からセラミックなどの人工歯を取り付けるのがインプラントです。 「顎の骨に埋め込む」と聞くと、アンカースクリューと似ているようにも思えますが、次のような大きな違いがあります。

歯科矯正用
アンカースクリュー
インプラント
目的 矯正治療の固定源 歯の欠損を補う
人工歯根
仕組み 必ず抜去する 骨と結合させる
(長期間の使用を想定)
大きさ 小型・簡易的 大型・耐久性がある
サイズ 直径約1.2~2mm/
長さ6~10mm程度
直径3~6mm/
長さ8~16mm程度
埋入
方法
短時間で埋入 外科手術が必要
見た目 効率性を重視 審美的

治療の流れ

治療計画の立案

01治療計画の立案

診断した時点で、アンカースクリューを使うかどうか、またどこに埋め込むかを決定します。 お一人ずつの顎の骨の状態や歯の位置を確認しながら適切な位置を選定し、患者様に詳しく説明します。

局所麻酔

02局所麻酔

埋入当日は、痛みを感じないよう局所麻酔をおこないます。 麻酔がしっかり効いた状態で進めるため、患者様は痛みを感じません。

アンカースクリューを滅菌パックから取り出す

03アンカースクリューを滅菌パックから取り出す

アンカースクリューは1本ずつ完全滅菌のうえ密封されています。 埋入する直前に開封して使用します。

アンカースクリューの埋入

04アンカースクリューの埋入

局所麻酔が効いていることを確認し、アンカースクリューを埋入します。 切開しないので、出血はほとんどありません。

固定の確認

05固定の確認

アンカースクリューが正しい位置に埋め込まれ、しっかりと固定されていることを確認して終了します。 固定後の傷口はほとんどありません。

注意事項の説明

06注意事項の説明

アンカースクリュー埋入後に守っていただきたいことや、ケアの方法などを丁寧にご説明します。

よくある質問

Q.埋入時の出血はどれぐらいですか?

A.

出血はほぼありません。埋入するときに歯茎をメスで切開しないからです。
傷口もほとんどなく、抜歯と比べると、患者様の負担はとても軽いと考えています。

Q.腫れや痛みが怖いのですが…

A.

アンカースクリュー埋入時は麻酔をするので痛みは感じません。 また埋入した後の傷口がほとんどないため、抜歯のように腫れたり痛んだりも、ほとんどありません。

Q.抜歯とどちらが大変ですか?

A.

抜歯の方が患者様にとって負担が大きいと考えます。 出血や傷の大きさ、傷の深さ、治りの面でも比べ物にならないほど、アンカースクリューの方が負担が少ないです。

Q.抜去後の穴は塞がりますか?

A.

はい、完全に塞がります。歯肉の表面の傷は、すぐに治癒します。 また顎の骨の部分はゆっくりと時間をかけて再生していきますので、埋入の痕跡はほとんど分からない状態になります。

Q.どのくらいの期間使用しますか?

A.

矯正治療が進み、目的の歯の移動が完了した時点で抜去します。 症例によっては治療完了まで使用する場合もあります。

Q.体内に残らないか心配なのですが…

A.

アンカースクリューはとても小さく細いネジですが、体内に残ることはありません。 一時的に使用する装置であり、目的の歯の移動が完了したら抜去します。

Q.食事制限はありますか?

A.

「アンカースクリューを使用しているから」という理由で、特別に気をつけることはありません。

通常の矯正治療と同じように、硬い食べ物(ナッツ、硬いおせんべいなど)や粘着性のある食べ物(キャラメル、ガムなど)は避けましょう。

Q.違和感・不快感が心配なのですが?

A.

アンカースクリューは非常に小型なので、徐々に慣れて違和感や不快感も軽減していきます。 通常の生活にはほとんど影響はありませんが、気になるからといって指や舌で触って引っ張ったり、押し込んだりしないでください。

Q.歯磨きはどうすればいいですか?

A.

アンカースクリュー周辺は汚れが溜まりやすいため、当院では丁寧に歯磨きの方法をお伝えすると同時に、お一人ずつに合わせたケア用品のアドバイスもおこなっています。 分かりにくいことがあれば、いつでもお尋ねください。

効率的な治療手段として
ご提案しています

舌側矯正なら当院にお任せください

歯科矯正用アンカースクリューは、最初の見た目で驚かれる方も多いです。 しかし従来の矯正治療と比べると、効率的で精密な矯正治療が可能で、痛みなどの負担も少ない治療方法です。

お口の中の違和感を心配される患者様もいらっしゃいますが、実際には気にならない方がほとんどです。 ご不明な点はぜひカウンセリングでお尋ねください。

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