矯正治療
矯正治療について
『歯科矯正治療』のイメージは、単に歯並びの見た目を改善するものと思われがちですが、当院の矯正治療は「esthetic(審美)」と「function(機能)」の両立を目指します。
さらにこれらの両立は「longevity(持続)」につながり、獲得された新しい歯並びの長期保持を可能にします。審美性の改善だけを行い、すぐに元に戻ってしまうような矯正治療では意味がありません。
笑顔の美しさ、日常の食事や会話の快適さ、そしてそれらの状態がいつまでも続くような歯並びを目指して、また、治療中に患者さまが感じられる身体的・精神的不快感を最小限に減らし、患者さまが“治療を受けて良かった”と心から思っていただけるような矯正治療をご提案・ご提供させていただきます。
矯正治療の目的
矯正治療の目的は、歯並び・噛み合わせの不正な状態を、患者様自身のもつ歯やあごの形態に調和した正常な状態に改善することです。
- 1.歯に対するコンプレックスが無くなり、笑顔に自身がもてる
- 2.食品をかみ切る・かみ砕く運動が容易になり、スムーズな食事ができる
- 3.正しい発音が可能になり、会話がしやすくなる
- 4.歯磨きが容易になることで、むし歯や歯周病を予防できる
- 5.あごの骨の正常な発育を促し、全身的な姿勢の改善、顎関節症の予防につながる
矯正治療の流れ
1.検査
写真撮影、模型作成、レントゲン撮影等の診断のための資料を採得します。
2.診断
検査日から2~3週間後に、診断結果および治療方針を説明させていただきます。説明をお聞きになって、納得していただいた治療計画で、治療を開始します。
3.動的治療
お口の中に装置がはいり矯正治療が始まります。この時期の通院ペースは1か月に1回ですが、治療の進行具合や装置の種類、治療の段階によっては、1か月に何度か来ていただく場合や、数か月に一度のご来院で治療をすすめることもあります。
4.保定
歯を動かす装置をはずした直後は、歯の周りの骨が安定していないので、そのまま放置していると、治療した歯並びが崩れてきます。これを防ぐために保定装置を使用して治療後の歯並びを定着させます。この時期の通院ペースは2~6か月に1回です。
矯正装置の種類
マルチブラケット装置(セラミックブラケット)
マルチブラケット装置(リンガルブラケット)
成長期の治療に使用する装置
矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用
●矯正装置で歯を動かす際に、歯に痛みを感じる場合があります。また、装置を装着することで不快感が生じる場合や、発音や食事のしにくさを感じることがあります。個人差はありますが、ほとんどの場合2日~10日間ほどで落ち着きます。
●矯正装置を装着すると、歯磨きが困難になる傾向があります。不十分な清掃状態が続くことで、虫歯・歯肉炎・歯周病に罹患しやすくなるため、自己管理と定期的メンテナンスの受診が必要になります。
●装置の使用状況、定期的な来院、その他の指導(歯磨き、舌のトレーニング等)へのご協力が得られない場合や、歯並びに影響がでるような習癖が改善されない場合、矯正治療が円滑に進行しないことや、予定していた治療結果が得られないこと、治療後に後戻り(再発)が起こることがあります。
●歯を動かすことにより、歯の根が短くなることがあります。また、ブラックトライアングル(歯と歯の接触点と歯ぐきに囲まれる三角形の隙間)や、稀に歯ぐきの退縮が生じることがあります。